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「ブランド築いた先人に申し訳ない」 関西唯一の「そごう」31日閉店 | おでかけトピック | 兵庫おでかけプラス - 神戸新聞

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「ブランド築いた先人に申し訳ない」 関西唯一の「そごう」31日閉店

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更新日:2020年08月30日

  • 閉店が迫る中、笑顔で接客するそごう西神店の三原浩文さん=7月30日、神戸市西区糀台5(撮影・鈴木雅之)

  • 新型コロナに伴う国の緊急事態宣言解除を受け、本格的に営業再開したそごう西神店=5月22日(撮影・鈴木雅之)

 百貨店「そごう」の屋号が、発祥地の関西から消える。関西唯一の店舗として存続していた西神店(神戸市西区)が31日、閉店する。同店は1990年に開業し、95年の阪神・淡路大震災、2000年のそごうグループの経営破綻を乗り越えてきた。社員らは「SOGO」ブランドを築いた先人への申し訳なさを口にしつつも、最後まで笑顔での接客を貫く。(三島大一郎)
 そごうは1830(天保元)年、十合伊兵衛(そごういへい)が大坂で創業した古着屋「大和屋」が起源。77(明治10)年に「十合呉服店」に改称した。戦後、経済成長を背景に拡大を続けたが、バブル崩壊を境に次第に苦境に陥った。稼ぎ頭だった神戸店(同市中央区)は、業界内での再編を経て昨年10月から「神戸阪急」となった。
 西神店の最後の日が近づく中、約30年のそごう勤務の半分を同店で過ごした食品課長の三原浩文さん(54)は、「節目節目で思い入れがある」とかみ締める。
■ファミリー層に照準
 1990年10月、ニュータウンの中核施設としてオープンした同店。そごうは当時、国内外30店舗を目指す合言葉「トリプルそごう」を掲げており、同店は28店舗目だった。既存の神戸店、加古川店(現加古川ヤマトヤシキ)と合わせて3店の“トライアングル”が、それぞれ異なる特徴を打ち出して顧客確保を図っていたという。
 西神店はファミリー層に照準を合わせ、高級感がありながらカジュアルな品ぞろえが住民に支持された。三原さんは「開業直後は食事に行く暇もないほど客が殺到した。その後も他の地域から多くの人が訪れ、そごう郊外店のモデル店舗と言われた」と振り返る。
 震災時の記憶も鮮明だ。ビルに大きな被害はなく、発生翌日の1月18日から1階部分だけ営業した。「未明に店の外に出ると、すでに100人ほどが並んでいた。パジャマ姿で靴下もはかず、毛布にくるまっている人もいた。おにぎり、水、カップ麺…。ある物をとにかく売ろうと必死だった」
■「感謝の気持ちで」
 2000年にそごうグループが経営破綻すると、赤字の同店は存続と閉鎖のはざまに立たされた。店が行政主導の都市開発の一部だったことに加え、住民の営業継続の嘆願が存続を後押しした。三原さんは「地域とともに歩み続けたいとの思いが届いた」と語る。
 そんな西神店だったが、昨年10月、親会社セブン&アイ・ホールディングスがついに閉店の判断を下した。店長の氷室雄二郎さん(58)は「何世代にもわたるそごうのお客さん、ブランドを築いた諸先輩に申し訳ない」と話す。
 従業員は正社員、契約社員計約130人で、契約社員は雇用契約を打ち切られる。正社員は全国の店舗などに異動するが、約半数は転居が難しいため退職予定という。新型コロナの影響で再就職支援が難航しているが、氷室さんは「感謝の気持ちで最後まで笑顔で対応したい」と前を向く。
 跡地では大手商社の双日が、来年11月までに商業施設を開業する予定となっている。

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