認証・表彰全国農業協同組合連合会（JA全農）と日清食品は12日、両社が共同で進めている調達物流と製品物流を組み合わせたラウンド輸送の取り組みが2024年度の「サプライチェーンイノベーション大賞」（製・配・販連携協議会主催）の優秀賞を受賞したと発表した。
両社は輸送効率を向上させるため、JA全農が玄米や精米を輸送したトラックを日清食品がそのまま活用し、インスタントラーメンやカップライスなどの製品を配送するラウンド輸送を始めた。これによって、ドライバーの拘束時間をおよそ7％削減できたほか、トラック積載率をおよそ9％向上させ、CO2 の排出量をおよそ17%削減できた。
ラウンド輸送の実施にあたっては22年8月から協議を重ね、。23年7月から東北-関東間でラウンド輸送を開始。岩手県のJA全農などの米穀保管倉庫から関東にある精米工場へ米穀をトラックで輸送した後、同じトラックで茨城県の日清食品工場から岩手にある製品倉庫へインスタントラーメンを輸送した。その後、運行時間や輸送品質、作業などに問題がないことを確認し、23年11月から本格的なラウンド輸送を開始した。
今後、両社は国産農畜産物の安定的な調達と供給で包括的に協力していくほか、鉄道や海上輸送を活用した共同輸送の実現に取り組んでいくとしている。
【23/10/31掲載】日清食品とJA全農、共同輸送で包括的連携を開始
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